実父のすごいと思うところ
私の父は元自衛官です。
困っている人を見たら即助ける
- 困っているであろう人が目に入る
- 即声をかける
- 助ける
その間、おそらく、何の思考もしていないでしょうし、感情も発生していないと思われます。
私は、子供の頃から、父の様子を見ていましたので、これが当たり前だと思っていました。
なるべくして自衛官になった人だと思う
両親ともに実家が青森なのですが、車があぜ道で動けなくなっていると、すぐに止まって救出。
なぜか、車にはさまざまな道具が積まれていて、助けられなかったことはなかった。
田舎では普通かもしれないが、車のバッテリーがあがっても、父が何とかできるし、元々飛行機整備士なので、車も自分で直す。
とにかく、家族でお出かけ中でも、道路で止まっている車の様子がおかしそうなら、すぐ止まって声をかける。
そして、助けるまで家族とお出かけは放置。
東京にいるときも、
- ホームに落ちた酔っ払いを助けたとか×数回
- 要請があればいつでもどこでも志願するとか
本当に自衛官は天職だったと思う。
お父さんは何があっても一生お前の味方だから
気がついたら、父はいつも私と妹たちにこう言っていました。
最終的に警務隊に入ったので、私たちは警察官の娘的な感じ。
当たり前だけど、犯罪はやらないし、人をだますとか、感情にまかせて暴力を振るうとか、人のものやお金を盗む、ということも絶対にやらない。
そもそも、やるものではないと、それが普通だと思っていた。
もちろん、今でも、悪いことは何もやってないけど、もし仮に、私達姉妹が何かをやらかしてしまっても、父は味方だから、と言っていた。
ただし、絶対やるなよ、家族だけではなく、親族全員に迷惑がかかるから。と言われ続けてきた。
犯罪とかは極論だけど、父のこの言葉があるおかげで、私には味方がいるから大丈夫、と無意識で感じていた気がする。
その時々で、やりたいと思ったことにチャレンジしてきたのは、きっと、大丈夫だっていう、無意識の安心があったからだと、最近思う。
そんな父はかなりの変わり者
ここまでの話では、めちゃくちゃいい父親じゃないですが、というようにきこえますが、かなりの変わり者です。
- 太っている知り合いに、「いやー、また太ったんじゃないの?」って笑いながら言うし。
- 電車の吊り輪で私たちに懸垂させたらしいし。
- 何か質問すると、その後1ヶ月くらい同じ話を繰り返すし。
- 筋トレやマラソンの時間が決まっていて、遊びに行ってもその予定は崩さない。
- 融通がきかないし、周りには一切合わせない。
- 場の空気や1ミリも読めないし、読むとか気を遣うとかの神経はたぶんない。
母は、恥ずかしくて一緒に歩けなかったとよく言っていたし、父の言葉に胃潰瘍になったりしてましたね。
私も中高生の頃は、そんな竜巻のような父が嫌で、ほぼ喋らなかったですね。
なんか、死んでしまった雰囲気満々ですが、まだ健在です。
めちゃくちゃ元気に走って筋トレしてるらしいので、まだまだ死なないと思います。
思春期には、あれだけ嫌だった父も、大人になると気にならなくなり、逆に自分が親になると、父がすごいと思えるようにもなる。
大人になるってすごい。
ではまた。