長男誕生日14歳
先月は長男誕生日月でした。
仕事帰り、自転車で静かに静かに運んだのですが、何せ家は山の上。
一番上のムースが半分ズレて落ちていたところを、何とか元に戻しましたよ。
長男は食べられる果物が少ないので、たいていイチゴかチョコケーキ。
成長してきて、少しずつ食べられるものが増えてきてはいますが、そろそろ違うパターンにしたいと思い、今回はムースケーキにしました。
今年は誕生日が平日後半だったため、自分で作って冷蔵庫に置いておく、ということが出来ず、
- 仕事帰りに寄れるケーキ屋
- 20時まで対応してくれる店(残業用に)
- ショートケーキ系以外のバースデーケーキを作ってくれるところ
- 中くらいサイズがある店
- 長男が食べられるケーキ
という、いろんな条件を満たすケーキ屋で購入。
というか、今まで買っていた店と同じなのですが、今回はオーダーで作ってもらいました。
ある程度の型は決まっているので、その中で、これまで注文したことがなかったタイプのケーキにしてみました。
フランボワーズムースケーキ的なものだった気がする。
よくケーキ屋で個別で売っている、真四角なケーキ6個分くらい。これをドーンと3等分して食べました。
長男が本当に良く食べる子でしてね。シャレオツ感を狙って小さいものとかにすると、アッという間に食べちゃって、一緒にいる私たちまで食べた感がなくなるので。
ご飯にしてもケーキにしても、ドーンと量を作って食べてもらってますの。
自閉症だしLDだしADHDだしで本当に大変な子育てだったので、14歳という中学生になれただけでも充分ありがたい。
- 車にひかれたり、
- 高いところから落ちたり、
- 何かわからない危険なところに入ってしまったり、
- お肉をのどに詰まらせたり、
何かしらのことで死んでしまっても、もう仕方がないと腹をくくっていました。
自分にできることはすべてやった、これ以上、何もできない、というくらい気を張って死なせないようにしてきたことが、遠い昔のことのようです。
よく、子育てをしていると、あっという間に大きくなって、と表現される方が多くいらっしゃいますが、
私はその逆で、もう40年くらい子育てしている気分です。
やっと14歳まできました、という感じですね。なんとか大人になって社会に出て働くまで、もしかしたら働いてからもずっと、サポートしていく必要があるかもしれない。
長男の将来が不安過ぎて、どうにもならない気持ちに押しつぶされそうになっていた頃に比べると、今は私の中でかなり余裕を持って考えられるようになったけど、
それはそうやって生きていかないと、自分自身がつぶれちゃうからなんですよね。
自閉傾向が強すぎて、普通に幼稚園に行く事も難しいと思っていた幼少期、
毎年年度末の保護者会で、いつまでみんなと一緒に過ごせるかわからないと話していた小学生時代。
LD度合いがひどすぎて、公立中学では難しいと言われつつ本人の希望をくんで入った中学。
予想通り、勉強は本当に全く追いつけなくなりましたが、その頃から考えれば、理解度に差はあるにしろ、会話はできるし、友達と楽しそうに遊んでいるし、何より今日も生きているし。
それだけでまずは良かったと日々思うというかなんというか。
誕生日だから思い返すというより、割としょっちゅう思い出しますね。
いやー、マジで壮絶すぎて、二度とあの日々と当時の思いは勘弁してくれと思う反面、
散々勉強して14年たった今なら、当時の自分にできなかった長男への対応が確実にできるのですよ。
勉強し続け、知れば知るほど、知識がない自分が嫌になったり。今からでも遅くないと即行動に移して対応したから、今の長男の姿になっていることは確かで。
そう考えると、社会と長男の間で通訳の役目でいることは、あと数年は必要だと思うわけです。
将来的には、その通訳の役目を、
- 自分のスキルとして持つのか
- デバイス系を使いこなして通訳にしていくのか
- 友達や彼女、お嫁さんに通訳してもらうのか
という方向へ移行していく必要がありますから、私が生きているうちに、なんとかきっかけだけは作っておきたいと考えています。
そんなわけで、山の上に住む人は、ケーキは自転車で運ぶと重力と振動でケーキが崩れてしまいますよ、というお話でした。
ではまた。